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久万町誌

5 久万伊勢大神宮

 創立年月は不詳であるが、中世以来、伊勢信仰が次第に盛んになるにつれ『御師』が滞在し、久万郷一円に神宮太麻を頒布し祈祷の取り次ぎとした。最近まで『伊勢ヤ』と称せられていたことによってもわかる。当時既に社殿を備え神宮の遥拝所としていたが、明治一五年、伊勢より天照皇大神、豊受太神の分霊を勧請し今日に及んでいる。明治初年以来、神宮教の久万山布教所であったが、本教の解散によって、明治三二年九月、神宮奉斎会久万支部として開設発足した。これも昭和二一年に解散、昭和三〇年に伊勢太神宮として設立し今日に至る。