データベース『えひめの記憶』

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久万町誌

9 その他

○三つ口を出産したときは蘭学医のところへかけつけて縫合した。
○六つ指の子を出産したときは、おのをよくとぎすまし、木の上に指を のせ、不要な一本にあてておいて上からかなづちでたたいて切り落とし、よもぎをもんで傷口につけ血止めとした。
○歯のはえた子を出産したときは、その日のうちに糸(機糸)を買い、のりをつけ、機にかけ、織り上げて着せた。もしその日のうちにできあがらないときは寝ないで作った。そして出産した日とした。
○双生児は同じように扱った。けっして差別をしてはならなかった。
○三つ児を出産したときは、夜どおし踊り明かして三人とも揃って無事発育するように願った。
○産婦の母乳があまるときはしぼってナンテンの木のもとや梅の木のもといちょうの木のもとにあずけ、次の子供のときに乳がたりなかったらかえしてもらうように祈った。