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久万町誌

7 初節句

 女の子は三月三日の桃の節句、男の子は五月五日の端午の節句を祝った。
 女の子の初節句には紙びなを買った。というのは、家の改築などで井戸をとりつぶすとき、この紙雛を井戸に入れてからつぶすこととされていたためである。
 男の子の初節句を三月三日ですませるときは天神様のお雛さんを飾り、五月五日は鯉のぼりをたてた。ふき流しは滝を象徴したものであり、鯉の滝のぼりとしてよろこばれた。草もちを作り菖蒲湯(尚武・勝負に通ずとされた)をわかし菖蒲泗でお祝いをした。
 女の子の内裏びなや男の子の鯉のぼりなどは、見栄として行われだしたものである。