データベース『えひめの記憶』
久万町誌
4 客席での笑い歌
1、一つとせ、一つの魂胆こりゃどうじゃ
人の前でもさそさそと言うて出すのが、将棋盤
2、二つとせ、二つの魂胆こりゃどうじゃ
太うてはいらにゃつばつけてもんでお入れよ、針の穴
3、三つとせ、三つの魂胆こりゃどうじゃ
短こうて届かぬ気の悪さ元まで入れてよ、背中かき
4、四つとせ、四つの魂胆こりゃどうじゃ
横では滴がこぼれます、まともにおさしよ、雨傘を
5、五つとせ、五つの魂胆こりゃどうじゃ
今行くそれ行く出るぞと言うて出すのか、渡し舟
6、六つとせ、六つの魂胆こりゃどうじゃ
無理につかまえ押えつけ入れて泣かすのが、かごの鳥
7、七つとせ、七つの魂胆こりゃどうじゃ
泣くほどいたけりゃちょっとやめて後でおさしよ、目薬を
8、八つとせ、八つの魂胆こりゃどうじゃ
やめりゃ泣き出しおこり出し入れりゃ喜ぶ、親の乳
9、九つとせ、九つの魂胆こりゃどうじゃ
こんなによいとは知らなんだ、奥まで入れてや、背中かき
10、一〇とせ、一〇の魂胆こりゃどうじゃ
とても喜び抱きついて泣いて出すのが、孫みやげ