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久万町誌

二 久万町内の出土品

 上浮穴郡に縄文式土器が初めて発見されたのは、昭和二九年ごろであった。このことによって、伊予の北海道とさえよばれるこの久万山に、遠い原始時代から人類が住みついていたことが実証されたのである。
 当時久万町の西端(旧父二峰村)、小田町に接する通称、芋坂で入植者の白岡貞一により、土器の破片か発見された。その後、愛媛大学の西田栄や、当時、上浮穴高校に奉職中の松本重太郎らによって研究が進められ、県下でも上浮穴郡、特に久万町周辺にそれが集中しており、そのころ、最も栄えた地域とさえ、考えられるようになった。