データベース『えひめの記憶』
久万町誌
11 帰化植物
本部は、地理的要素といい、気象要素といい、一つの内陸といえる。この地域へ外国産の植物がはいって、あたかも、在来種のように広まっているものには、次のようなものがある。
ムラサキカタバミは、南米原産であるが、江戸時代に入って広がり、現在いたるところで見られる。
シロツメクサは欧州原産であるが、江戸時代に入って野生化したものである。この草はオランダイガガラスの器を箱詰めにするとき、その間隙をこの枯れ草でふさいでいたものである。
アカツメクサは、欧州原産で、明治初年に入って野生化したものである。
レンゲは、中国原産で、緑肥として栽培するようになって広まったものである。
ヒメムカショモギは、北米原産で、明治初年に入って鉄道の発達とともに広まっていった。
ヒメジオン、オオマツヨイグサは、北米原産で、明治年間に入って野生化したものである。
オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリは、ともに欧州原産で、明治初年に入って野生化したものである。
このほか、コニシキソウ、ヒメコバンソウ、ノボロギク、ヒユ、アオビユ、ニワゼキショウ、アカバナ、ノボロギク、アメリカセンダングサ、シマニシキソウ、ヒメスイバ、グンバイナズナは、いずれも帰化したもである。
セイタカアワダチソウは、北米原産の多年草である。土手や荒地に群落をつくって育つ。近年、ヨモギ、ススキなどについで目立つようになってきている。