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久万町誌

4 風向と風力

 久万町には、特殊な地形の影響で季節風の特徴がよくあらわれている。すなわち.久万町は両側を低い峰で囲まれており、北西から南東に細長く伸びる盆地であるため、季節風の吹く方向は、盆地の広がりと一致している。したがって、冬は北西・北の風が比較的多く、夏は南東・南の風が比較的多い。しかし、南方に四国山地が横たわっているので、南よりの風は少なく風力も弱い。
 これに対して、北方は松山地方の平野部であるため、三坂峠などのような障害物が少なく、北よりの風が自然多くなり、風力も強くなってくる。
 また、久万町は山間部であるため、平野部に比べて風力も強く、台風の季節には豪雨とあいまって、南東・北西の強風による作物・森林・家屋などの被害をもたらす。特に、稲作では開花の時期に台風が来ることが多いので、その影響は大きく、収穫量の減少をきたすことがしばしばである。

久万町の風向と風力

久万町の風向と風力