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久万町誌

発刊にあたって

 発刊にあたって
                                        久万町議会議長  佐 伯 正 俊
 新久万町発足三十周年を迎えることになりました。
 光陰矢の如しと申しますが、いつの間にか三十年経過したとの感じがいたします。併しその間の久万町の発展は目を見はるように伸展しております。
 前日野町長、現河野町長の卓越したリーダーシップのもと、町民の皆様と共に、住みよい町、文化の香り高い町、働きがいのある町づくりを目指して頑張ってまいりました。その成果が、豊かな町の実現となって表れております。
 振り返ってみますと、十周年に当る昭和四十三年十一月には、久万町誌が刊行されました。郷土の歴史と、新生久万町の足跡が記されております。又二十周年誌が昭和五十三年十月に出されました。三十年の節目には、写真で見る三十年が刊行されております。この度これらを補完する意味での久万町誌増補改訂版が刊行されることになりました。まことに時宜を得た企画だと思います。
 人口こそ、合併当時から比べると約半数になっておりますが、これも我が国の高度経済成長のもたらした歪みであり、私は長い目でみれば必ずある利度の復元はあるものと信じております。
 財政規模は昭和三十四年度普通会計で九一二三万円でありましたが、昭和六十三年度では予算現額三九億三〇七五万円であり、勿論この間の物価指数の違いなど計算にいれても飛羅的な成長を遂げております。
 この間、積極的な財政運用による事業展開により、町内の社公資本の充実は目を見はるものがありますし、産業の振興、福祉の向上は言うに及ばず、交通ネットワーク整備、人づくりのための教育環境の整備等、豊かな町づくりの成果が表れております。これもひとえに町民の皆様はじめ、各種機関、団体の御協力の賜と、厚く御礼を申し上げます。
 三十周年を迎えるに当り、過去の足跡を振り返り、又、将来の発展を期して新しい展望をひらく決意を深くするものであります。
 この記念すべき年を区切りとして、更なる発展をするよう町長を中心として、皆様と共に前進することをお約束して、ご挨拶と致します。