データベース『えひめの記憶』
追刊 中山町誌
第三節 現代の林業①
一、林業の概要
本町では、平成一〇年より水土保全森林緊急間伐実施事業を活用し、フィールドローテーションにより町内を大字単位の林分に団地化し、間伐の推進に取り組んだところ、事業量の増大と安定的な確保や作業コストの削減等、一定の成果を見ることができた。
このフィールドローテーション方式は、多様な林業機械の効率的な活用や一体的な作業実施のため、町内を五つのフィールド区域に分割し、それぞれのフィールドが五年で町を一巡する方法で、作業路網を整備しながら集中的な間伐の推進を図るものである。
また町単独事業で、地元中山町森林組合木材加工センターに間伐材等を出荷した者に対し一立方メートル当たり二、〇〇〇円を補助する「除間伐材出荷推進強化対策事業」を創設し、搬出間伐を増やし、森林所有者の負担の軽減を図った。平成六年四月、町内に設立した第三セクターの㈱プロシーズが請負業者となって、町内の森林整備を一手に引き受けており、経営の安定と事業量の安定的な確保が保たれ、六年経過した段階で、黒字の成績を上げるようになっている。
二、林野面積と土地利用
三は中山町誌参照
四、森林資源の状況
本町の森林資源は総数で九三万七六二立方メートル。このうちスギ七一万三、六〇二立方メートル(約七六・七パーセント)、ヒノキ一一万九、四三七立方メートル(約一二・八パーセント)、マツ一万七、二七四立方メートル(約一・九パーセント)、クヌギ八、七八〇立方メートル(約〇・九パーセント)、その他針葉樹と広葉樹あわせて三万一、九四〇立方メートル(約三・四パーセント)である。
樹齢でみると四~九齢級が七〇万三、一三六立方メートル(約七五・五パーセント)を占めている。竹林は一七〇ヘクタールである。
なお立木地の樹種別面積、齢級別面積は次表のとおりである。
五、造 林(図表参照)
六、林業生産物(図表参照)
中山町における間伐事業量の推移 |
(株)プロシーズにおける森林整備実績一覧表 |
中山町森林組合木材加工センター木材取扱量等の推移 |
水土保全森林緊急間伐実施区域 |
林野面積 所管別面積(平成十二年) |
表2-6 立木地樹種別面積 |
表2-7 樹種別齢級別面積および蓄積量 |
表2-8 造林面積の推移 |
図2-1 林種別林野面積の比較 |
表2-10 町民総生産額に占める林業生産額 |