第六節　双海町観光協会

　一九七九（昭和五十四）年、双海町及び町内各種団体を結集して、双海町観光協会（会長は町長が兼任）が発足した。当初の活動は、八景山公園や灘町海水浴場の清掃など、既存観光資源の維持・確保が中心であった。
　翌五十五年、灘町海水浴場で初の海開きが開催された際、双海町観光協会は観光ポスターを作成した。また、町の支援を得て、納涼台や売店の設営など、海水浴客誘致のため積極的に活動した。この年、伊予灘きっての海水浴場だった長浜町海水浴場が漁港整備工事のため閉鎖されていたこともあって、灘町海水浴場は例年にない多数の海水浴客で大いににぎわった。
　一九八五（昭和六十）年から本町でも、村おこし・町おこしの運動が展開され、人づくりや拠点づくりによる交流人口の増加が叫ばれるようになると、双海町観光協会も、しだいに事業を拡大していった。特に平成七年のふたみシーサイド公園のオープン以後、関係事業や活動内容は著しい増加をみせている。
　二〇〇三（平成十五）年度現在、双海町観光協会が主催・後援・協力しているおもな事業は次のとおりである。
・一月　シーサイド初春水仙花祭り（ふたみシーサイド公園）
・四月　牛ノ峯地蔵尊　春の大祭
・五月　菜種採取（西岡は場）
・五月　アユ放流
・五月　夕やけこやけライン「双海～長浜　シーカヤックフェスタｉｎえひめ」
・六月　「ほたるの里ふたみ」はたる祭り
・六月　海開き・シーサイド「日本の弓」フェスティバル
・六月　上灘川・海岸及び公園等一斉清掃
・七月～八月　ふたみの情報発信放送局　夕焼けこやけステーション（毎週土・日　一八日間）
・七月　下灘みなと祭り
・八月　ふたみの夏祭り
・八月　夕焼け音楽祭「ＦＵＴＡＭＩミユージック・フェスティバル」
・八月　牛ノ峯地蔵尊　夏の大祭
・九月　夕焼けプラットホームコンサート
・十一日　夕焼けカップふたみ牛ノ峯パラグライダー大会
・十二月　シーサイドロマンチック・クリスマス（クリスマスツリー）
・毎週日曜日　夕焼け市（日曜市）
・通年　花いっぱい運動（町づくり）
・通年　夕焼けファミリーサイクリング
・通年　観光パラグライダー
・四～十一月　シーカヤック・スクール
　以上のように、ふたみシーサイド公園をはじめ町内各施設を会場にした双海町観光協会主催等の各イベントは年々充実し、リピーターの確保が図られている。本町の発展のために観光事業の振興は不可欠であり、双海町観光協会の役割はますます高まりつつある。