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双海町誌

第四節 現代

 農業を主体とした産業形態は、太平洋戦争後までしばらく続いた。しかし昭和三十年代から、日本経済が高い成長率を示すようになると、双海地域の産業人口もその影響を受け、著しい変化を遂げることとなる。
 特に、自動車・電気・電子・合繊・石油化学などの重化学工業の発展に伴って、都市化が進展し、農村から都市へと若い労働者が大量に供給された。このような傾向は双海地域においても例外ではなく、経済の異常な成長によって、年を追って人口が流出し、産業構造に大きな変化をもたらすこととなった。
 次頁の表は、過去四〇年間の産業別の就業者数の推移を表したものである。これによると本町の全就業者数は、四〇年間に一五四八人、約三五パーセント減少していることが分かる。また、産業別人口構成においても、第一次産業従事者の減少が著しい。特に農業従事者の割合は全体の五一パーセントから二五パーセンに半減している。人数においても三分の一以下になっており、従事者の高齢化とともに少子化の時代を迎え、これまで長く産業の基盤を占めてきた農業は深刻な局面を迎えている。


町民所得

町民所得


産業(大分類)及び男女別一五歳以上の就業者数の推移

産業(大分類)及び男女別一五歳以上の就業者数の推移


専業兼業別農家数及び経営耕地面積

専業兼業別農家数及び経営耕地面積