データベース『えひめの記憶』
中山町誌
第三節 方言 ①
方言は、ある地方だけに通用し発達した特異な言葉である。中山地方の方言の中には、祖先の感情が内に込められた生命が宿っており、郷党の人々の生活の中に根をおろしている。しかしながら、標準語の普及によって次第に使われなくなり、少なくなってきている。
中山地方の方言は、「伊予方言」といわれ、方言の特色は発音は明瞭であるが一種大洲訛の影響があって語尾を引く傾向がある。大体方言の言語現象を究めるには、音韻現象・語法現象・語彙現象を比較調査する必要があるが、取り扱い上区分することは、困難なので五〇音順に一括して表示することにする。
凡例 (例)……例文
( )内…類義語
(幼)……幼児語