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中山町誌

八、 碾臼と製粉

 昔は粉をつくるには石臼で碾かねばならなかった。一番多く使われたのは「はったい粉」碾きであり、一回碾きでは粗いので、数回かけ返して碾いた。臼碾きには一人碾き、二人碾き、三人碾きがあり、二人以上の時は「やり木」を用いた。
 粉にしたものは、米の粉・はったい粉・きな粉・そば粉・たかきび粉・もち米粉などがあった。ずり割にしたものには、唐きび・みそしょうゆ麦・大豆・そらまめなどがあり、年中どこかで夜なべに臼を碾く音がきこえたものである。