データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

中山町誌

四、 雨具

 昔はたくらばちであったが、明治になってからかさも使用されるようになった。からかさには蛇の目傘とばん傘があって、蛇の目傘は上等であったから昭和二〇年代迄娘の嫁入り仕度には必ず入れたものである。
 戦後洋傘が普及して、からかさは姿を消した。洋傘も折りたたみ式の携帯に便利なものができてきた。
 なお、昭和のはじめころからみのかさに代って油紙や防水布のカッパが用いられ、戦後になってからは、ナイロン・ビニール・ゴム製品の雨具や薬剤散布用防水着が出廻るようになった。昭和四〇年代に入り、交通事故防止のため、小学生や保育園児等は、黄色の洋傘を用いるようになった。