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中山町誌

二、 教育改革へ向けて

 政府は、中央教育審議会、臨時教育審議会等で膨大な労力と時間をかけて、今後の教育の在り方を検討した。文部省では、これらの報告や答申を踏まえて、平成元年(一九八九)三月、教育改革に向けた学習指導要領を公布した。その基本目標を要約すると、次のとおりである。

   〈ねらい〉
  社会の変化とそれに伴う児童生徒の生活や意識の変わり具合を配慮しながら、生涯を通して学ぶための基礎を身に付けさせるという考え方に立って、これからの社会の変化に対応できる心豊かな人間を育てる。
  (1)自ら進んで学習や生活をし、人や物、自然を大切にし、社会のルールを守り、社会に奉仕する心豊かな人間を育てる。
  (2)基礎・基本をしっかり身につけるとともに、個々の子供がその持ち前を十分発揮できる教育を進める。
  (3)思考力・判断力・表現力・想像力・直観力等を身に付けるようにし、あらゆる情報をうまく活用できる能力を養う。