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中山町誌

一、 明治三三年の小学校令

 明治二三年の小学校令によってわが国の初等教育はその基礎を確立したが、それ以後の社会情勢の変化、とりわけ日清戦争の勝利による国運の進展に伴なって生じた教育振興の機運によって、再び小学校令の改正が必要となった。そこで明治三三年八月二〇日に新しい「小学校令」が制定された。
 改正の重要な点は、尋常小学校の年限を四年に統一したこと、なるべく二年制の高等小学校を尋常小学校に併設させ将来の義務教育年限の延長に備えたこと、義務教育では授業料を徴収しないのを原則としたことなどであった。