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中山町誌

二、 中山銀行

 明治一三年以降、私立銀行ないし銀行類似会社の設立は、にわかに盛んとなったが、明治二三年八月制定、同二六年七月より施行された「銀行条例」によって、それまで、法的根拠を持たなかった普通銀行も、その基礎を与えられると共に、この条例の下に整備されることになり、未曾有の銀行増設期を現出させた。
 中山町においても、明治三一年中山銀行が開設され、同三四年には、公称資本金六万円、振込資本金三万七、八〇〇円、積立金一、一一五円と、中山町の金融面で活躍したが、有力銀行の勢力に押され、明治四〇年解散の止むなきに至った。