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中山町誌

一、 頼母子講

 頼母子講とは無尽講とも呼ばれる民間の金融組織であり、講の構成員が一定の期日に一定の金額を出し合い、その金を入札などで順を決めて取り合い、全員に巡るまで行なうしくみであった。掛金は商工業者の営業資金、庶氏の住宅、物品購入資金の調達等に利用された。
 中山地方でも、江戸時代以降、頼母子講がたびたび設けられたことが、古文書に記載されている。特に、寺社・庄屋・長老等が講元となっているものが多い。また、その名を連られている者も、中山地方の長老五人衆や、主だった商店主がほとんどである。
 享保あるいは天保年間に行われた一六人頼母子講の記書が現在も大興寺に蔵されている。