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中山町誌

第八章 兵事

 明治政府は、軍事関係について近代化を推し進めるために、西欧諸国を見習い、新しい兵制を創設し始めた。明治中期頃までに多くの改正を行い、その主な事項を挙げると次のようなものになる。

 明治元年 職制を定め、太政官に海陸軍務課を設置する。
   二年 官制改革で兵部省と改め、国軍編成の立案を始める。
   三年 太政官は、国内治安のため、各藩に常備兵を保持するよう指令する(県兵とも呼ぶ性格)。
   四年 二月、薩・長・土の三藩兵(約一万名)にて御親兵を設置する。藩兵を解散し、廃藩置場を断行。
   五年 兵部省を廃し、陸軍省・海軍省を設立する。
       一二月、一般国民より徴兵制訓練をする「徴兵の告諭」が出される。
   六年 一月一〇日、徴兵令発布。
   七年 松山・西条に徴兵署を設置して、徴兵検査が実施された。