データベース『えひめの記憶』
中山町誌
第四節 長期総合計画
昭和四七年(一九七二)九月に第一次総合振興計画を、次いで昭和五九年(一九八四)に第二次総合振興計画を策定、豊かな住みよいまちづくりを目指してきた。
しかし、近年の社会情勢の激変、経済の長期的低迷、人口の高齢化、出生率の低下、若者の都市への流出などの問題が顕在化し、新たな計画の策定が必要になった。
そこで、平成六年(一九九四)三月、二一世紀の初頭に向けた将来の町政運営の指針と施策の方向を明らかにしていくとともに、町に生きることの価値をつくり出すためのデザインである第三次総合振興計画を策定した。
この計画は、「基本構想」「基本計画」「実施計画」から成っており、期間は平成六年(一九九四)度から平成一五年(二〇〇三)度までの一〇年度間としている。
新しい農村デザインを創造するまち中山町
○ 豊かな未来を創造するまちづくり
本町の持つ「栗と人との関係史」や宿場町としての歴史を再評価することによって、本町の持つ未来への可能性を探り出し、地域の個性を主張していくまち。
○ 文化を育み、生涯学ぶまちづくり
来るべき二一世紀に向かって、時代の変化を敏感に感じとる感性と行動力を持ち、一人ひとりが生涯にわたって、内面を高め、豊かにしていくことができるまち。
〇 美しくゆとりのあるまちづくり
自然環境との調和を図り、安全で快適な生活環境が確保されるとともに、やすらぎと憩いを実感できる環境空間を備えたまち。
〇 安心して暮らせる健康なまちづくり
充実した保健医療体制によって、誰もが健康で安心して暮らすことができ、地域に根ざした豊かな福祉環境が実現されるまち。
〇 活力ある産業を生み出すまちづくり
魅力ある農林業と若者の求める文化産業、交流産業がある活力あるまち。
〇 開かれた信頼行政のまちづくり
高度化し、多様化する行政需要に対応するために、開かれた行政によって、町民の理解と協力を得、質の高い住民サービスと、効率的な行政運営を行うまち。