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中山町誌

一、 行政の変革

 明治維新によって欧米先進国の様々な文物・制度が取り入れられ、社会の諸制度が近代化された。
 当時の行政機構の変革をみると、江戸時代の封建制度下の藩・村、その行政機構としての藩主・郡奉行・代官・大庄屋・改庄屋・庄屋・組頭・百姓代・五人組、議決機関としての村寄合という制度は廃止された。
 明治二年(一八六九)、皇族のほか大名と公卿を華族、武士を士族、足軽以下を卒族とし、農・工・商の三民を平民として、四民平等の原則が打ち立てられた。明治二年大洲・新谷・松山の各藩主の版籍奉還によって、藩主は知事に任命され、明治三年にはこれまで武士の特権であった苗字を平民にも名乗ることを許した。