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中山町誌

第二節 縄文時代

 縄文時代は、地質学の上からは、洪積世終末から沖積世の初頭の時期で、現在の海水面より、水位が約四〇メートル低かったと想定されている。この時代の代表的な遺跡からの発見として注目されたのが、放射性炭素による測定(C14法)で一万二千年前と算定された遺物である。それは、遺跡調査に参加していた中学生が発見した長さ五センチ程の緑色の河原石に線刻された女神像である。その遺跡は上浮穴郡美川村上黒岩遺跡であり、第九層の時代から木葉形の石槍と、基部に舌状の突出部のある有舌尖頭器といわれる投げ槍の先が出土しており、また土器の口頸部に細かい粘土紐をはりつけた細隆線文土器も発見され日本最古の土器であると鑑定された。