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中山町誌

三、 ナイフ形石器伝統

 Ⅱa期(二~一・六万年前)は、国府型と呼称される、ナイフ形石器で、瀬戸内技法といわれる横剥離技術による幅広の翼状剥片を利用したナイフ形石器である。特に近畿・中国・四国を中心に発達している。
 Ⅱb期(一・六~一・三万年前)は、小形ナイフ形石器、片面、両面加工の尖頭器、石刀等の石器群で構成される。
 またこの時期は、北日本と西日本に分かれて、二大文化圏が成立した。西日本文化圏では、九州から関東まで茂呂型ナイフ形石器・九州型ナイフ形石器があり、石刄の一側縁全縁と、他側縁の一部に刃潰しをみる小形ナイフ形器を特徴としている。