データベース『えひめの記憶』
中山町誌
一、 中山町の植物の概要
図5-1は、環境庁の調査した自然環境保全基礎調査(植生調査)による現存植生図(大洲、久万、郡中・久賀、松山南部、昭和六〇年刊行)をもとにした、中山町の植生図である。
土地利用のすすんでいる中山町は、そのほとんどの地域が、植林地・耕作地植生で覆われている。その中で、やや自然の残るヤブツバキクラス域代償植生として、障子山周辺と秦皇山北面の一部に、コバノミツバツツジ-アカマツ群落が、天山南面や蒲山北面に局部的にオンツツジ-アカマツ群落が、また、各所に小規模なコナラ群落が見られるが、中山町を特徴づける植物や、分布上特記するような植物はほとんど見当たらない。
ここでは、町内五ケ所の社叢林と、町内の名木・巨木を述べるにとどめる。