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中山町誌

一、 鉱泉の概要

 道後温泉はわが国最古の温泉として有名である。愛媛県内には、この道後をはじめ、鈍川・桜井など数多くの温泉・鉱泉が知られ、また、新たに開発に成功している所もある。その多くは地質学的に内帯に属する、花崗岩類や和泉層群中に見られるものである。
 外帯に属する所からも、幾つかの温泉・鉱泉が知られているが、内帯ほど多くない。
 三波川帯の鉱泉としては、新居浜市立川山、同河又や砥部町川登で見られ、いずれも炭酸ガス(二酸化炭素)をともなって湧出している。
 三波川帯の結晶片岩に覆われている中山町内の鉱泉は、中山鉱泉と安別当鉱泉の二ケ所が知られている。いずれもボーリング等による調査が行われたが、開発には至っていない。