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中山町誌

二、 中山町の河川

 中山町内を流れる中山川(一級河川)は、小田川(肱川水系)の支流であり、その源は町境の障子山あたりである。
 流路は地質構造と関連して、佐礼谷ではほぼ北東-南西方向に流れ、長沢で大きく蛇行して、地質構造と直行するような流路(先行性河川)となって、瀬戸風を南下して中山町の中心部を貫流し、野中地区を流れる栗田川と合流する。さらに喜多郡内子町立川で、永木地区を流れる藤の郷川と合流して、内子町で小田川に合流する。その流路延長は二四・七三キロメートルである。図2-4は、中山町の主な河川図である。
 中山町内を流れる、これらの各河川は、流域面積のほとんどが山地であり、河道まで山裾が迫っている。河床勾配は中山川、栗田川ではやや緩く、他の支流は急であり、流路距離は短い。また、源流域一帯の植生・地形などから見て、保水力も弱く、雨水の多くが短時間に流れ出してしまう。

図2-4 中山町の水系

図2-4 中山町の水系