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中山町誌

一、 中山町の地形の概要

 次の図2-1は、中山町発行の、五万分の一地形図を基にした等高線図である。
 四国山地の西部に位置する中山町の地形配置を見ると、標高六〇〇メートル~九〇〇メートル近い山地が、町の中央部を、北東から南西にわたって背骨のように連なっている。また、南東部から南部にかけても標高六〇〇メートル~九〇〇メートル近くの山地が、北東から南西にわたって連なり、西部も標高六〇〇メートル~九〇〇メートルに及ぶ山地に覆われている。北部は、標高三○○メートル~六〇〇メートルの比較的緩やかな山地となっている。
 その間を、肱川の支流の一つである中山川や、その支流が北東部の山地を源流として、秦皇山を取り巻くように南西に流れている。
 町の中央部の中山川と栗田川の合流地付近や、西部の永木地区および栗田川の中流域に平地が見られる。また、北部の犬寄付近には台地状の低地が見られる。
 中山町は低地が非常に少なく、周囲は比較的高い山々に囲まれている。最高地点は階上山の標高八九八・六メートル、最低地点は内子町との町境の国道付近で、一二〇・九メートルとなっている。その中に急傾斜地域もあり、自然環境の厳しい地域ということができる。
 町内には、随所に、豊かな自然と調和した農山村風景が残されている。
 秦皇山森林公園は、眺望も素晴らしく、西に伊予灘、北に松山市・伊予市の市街地、東に四国山地、南に中山・内子の山並みが見られ、景勝地として施設も整えられている。しかし、その他の景勝地は少なく、町では、自然環境を生かした施設の充実に努めている。

図2-1 中山町の等高線図

図2-1 中山町の等高線図