データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

伊予市誌

4 えひめ中央農業協同組合

 農協広域合併の目的
 本市を管内とする伊予農業協同組合、南伊予農業協同組合、伊予園芸農業協同組合を含む中予の一二の農業協同組合が広域合併し、一九九九(平成一一)年四月一日、えひめ中央農業協同組合が誕生した。
 合併の目的・理由については次の諸点が挙げられる。①経済社会のグローバル化と規制緩和・自由化の中で農協経営にとって競争が一層激化しており、これまでの古い殻を破って新しい体制を築くための変革が求められていること。②従来のままの組織ではJAとしての機能は発揮できす、組合員の諸活動を支援するのにふさわしい事業規模を持つ必要があること。③農業面においても、輸入農畜産物の増大による価格の低迷、高齢化の進行、後継者不足、耕地の減少など情勢は厳しく、加えて新食糧法の施行、農業基本法の見直しや農業関連予算の減少などこれまでにない大改革が進められようとしており、農業者個々の活動でそれらに対応するには限度がありより強固な体制整備をしていく必要があること。④組織面においては、農家の減少に伴ってJAの正組合員数は漸減傾向を続けており、今後も高齢者のリタイヤなどにより組合員の減少に歯止めがかからず組織基盤が弱くなるおそれがあり、それらを克服し組合員の期待にこたえていくために、愛媛中央地区の一二JAが大同団結する必要があること。
 こうして、広域合併を通じて高度化するニーズや農業関係者を取り巻く環境変化に対応し、組合員及びJA、地域社会の維持及び活性化を図っていくことを目的として、JA合併が決定された。

 合併する農業協同組合の名称
 今回の広域合併では、次の中予地区の一二の農業協同組合が合併した。①松山市垣生農業協同組合、②温泉青果農業協同組合、③北条市農業協同組合、④中島青果農業協同組合、⑤重信町農業協同組合、⑥川内町三内農業協同組合、⑦城南農業協同組合、⑧伊予中山農業協同組合、⑨伊予農業協同組合、⑩南伊予農業協同組合、⑪小田町農業協同組合、⑫伊予園芸農業協同組合

 合併時の地区内の概況
 合併時(平成一一年四月一日)現在の地区内の概況は以下のとおりであった。
 ①農家戸数一八、八二五戸(専業四、七〇二戸・第一種兼業三、〇八五戸・第二種一一、〇三八戸)、②総世帯数二三三、〇一八戸、③組合員数三八、九六五人(正組合員数二七、〇〇二人・准組合員数一一、九六三人)、④組合員戸数三二、○八九戸(正組合員戸数二三、一九四戸・准組合員戸数八、八九五戸)、⑤耕地面積一四、五八三ヘクタール(普通田六、〇八六ヘクタール・普通畑八〇二ヘクタール・果樹園七、六九五ヘクタール)、⑥農業粗生産高五一、七二九百万円(米八、七一一ヘクタール・麦類四九五ヘクタール・野菜九、八九三ヘクタール・果実二一、九九二ヘクタール・花き二、一六九ヘクタール・その他三、二六五ヘクタール・畜産五、二〇四ヘクタール)