データベース『えひめの記憶』
伊予市誌
三、新市建設計画
郡中町外三か村合併促進協議会が決定した新市建設計画は第46表のとおりである。
付属書類
一、埋立地の払下げについて
県営郡中港湾改良修築事業は昭和三〇年度において完了の予定である。港湾修築により生じた約一万坪の埋立地は伊予市郡市計画上絶対的に必要であるから此の際全面払下げを強く要望する。
二、県道の整備について
(1) 旧郡中町より旧南伊予村を経て原町に至る県道郡中~原町線は産業交通の重要な道路で奥地物資の輸送その他の諸車往来頻繁なるため次のとおり拡張及び舗装するよう要望する。
幅員八メートルに拡張し舗装
(2) 郡中砥部線は早急貫通せしめられたい。
(3) 砥部上灘線を速かに貫通せしめられたい。
(4) 郡中長浜線を速かに幅員拡張せられたい。
三、定時制高校設置について
伊予農業高等学校に定時制高等商業科の併設を要望する。尚勤労学徒の就業実態に鑑み農閑期の昼間授業開設を要望する。
四、工場誘致について
伊予市海岸線に広大なる工場適地を有し加うるに地下水も豊富なのでこの地に工場の誘致方を要望する。
五、国道の整備について
郡中より南山崎村に通ずる国道一一七号線は松山~宇和島に通ずる産業道路で幅員六メートルにして自動車の対面交通は勿論諸車の通行に支障を来している現況につき幅員ルメートルに拡張及び舗装又は新設道路の設置変更を要望する。
六、国有財産の払下げについて
旧南伊予村大谷官山は大谷池の灌漑用水池水源区域にあり水利と不離一体の関係にあるので多年の関係地区の要望を達成するため払下げを強く希望する。
七、都市計画について
郡中町は一九五三(昭和二八)年四月都市計画の指定を受けているが更にその規模を拡大し都市形態を具有する地域たらしめんことを要望する。