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伊予市誌

6 埜中神社社叢の植物

 下三谷地区のこの神社は早くから周囲が開発され、農地や一部では住宅に接していて、境内の大部分が自然林の状態を失っている。しかし社殿前のクスノキは大木で神木としてあがめられている。また社域の南側部分は小規模ながら現在も自然の植生がかろうじて残っていて、モガシ(幹周三・三五m、樹高一五m、推定樹齢三〇〇年以上)、ヤマモモ(幹周二・六六m、樹高一三m) のほかタブ、クヌギ、ムク、ヤブツバキやマテバシイ(植栽木)の比較的大きい個体などが生育している(第32図)。