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伊予市誌

1 概況

 伊予市は道後平野の南端に位置し、西は伊予灘に面し東は谷上山、行道山を頂点とした低山帯に続く、海岸から丘陵、山地を含む地勢である。したがって自然環境に差異が少なく、植物相もとりわけて特徴のある分布を示すことはない。
 低山帯地域は主としてシイ・カシ類を主とした常緑広葉樹林によって構成されている。また、かつては瀬戸内海に面しか斜面にはアカマツを主体とした植生が、海岸線では常時潮風の影響を受けるためクロマツ林が一般的であったが、マツザイセンチュウの被害により景観は大きく変化した。