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伊予市誌

5 社会教育団体の活動

 ボーイスカウト 
 市内のボーイスカウトは、昭和四八年度以降四団で、団員数は一〇〇人以内で活動を続けていたが、昭和五五年度には三団となり、団員数も五〇人を割る状態となった。昭和五七年度以降は休団となっていたが、一九九七(平成九)年一月にボーイスカウト伊予一団として再結成された。平成一五年度における団員数は、二五人(ビーバースカウト四人、カブスカウト四人、ボーイスカウト一〇人、ベンチャースカウト七人)である。

 ガールスカウトの結成 
 昭和二四年愛媛県ガールスカウトの発会式が松山市で行われ、旧郡中町からも参加した。その時松山市が第一団で、旧郡中町は第二団であった。相田喜代が団長で、団員は、七人~一二人であり、活動内容は、指導者の関係で奉仕活動についての室内学習であった。野外活動は、ボーイスカウトと一緒に行っていた。その翌年には団員も二〇人となり、大人のリーダーも二、三人できた。この年、東京の青山で全国大会があり、それに参加した。このとき団員の制服が作られた。その後、指導者の市外転出などで自然休団の形となった。
 一九八〇(昭和五五)年、再び結成への声が高まり、二年後の一九八二(昭和五七)年九月ブラウニー部門一八人で、「社団法人ガールスカウト愛媛県第一四団」として発団した。現在、団員数は、三四人(団委員一三人、アダルト部門一一人、シニア三人、ジュニア四人、ブラウニー三人)で、初志の目的を果たすため地域支部や県の各行事などにも積極的に参加し、足元を固めながら活動内容の充実を図っている。

 連合婦人会 
 伊予市連合婦人会は、組織の自主性を高め、教養と知性の向上に努め、明るい家庭の建設者であることを自覚し、愛と真心を持って進んで地域社会の発展のために尽くすことを信条として、活発な活動を続けている。平成一四年度の市連合婦人会活動報告は第189表のようになっている。
 このような多くの活動の中で、特に、三世代交流事業、青少年の健全育成、手づくり料理の推進、特老施設訪問などは現代の世相に合致したもので、一層の活動が期待されている。また、平成一五年度の活動計画の重点事項は第190表のとおりである。

 青年団 
 昭和五〇年代の市内青年団は、自主的な活動を続けてきたが、徐々に団員数も減少し、自発的な活動が困難となった。現在は青年団という組織は市内にはない。その代わりを担う団体として、「伊予市若者塾」が組織され、各種イベントやボランティア活動を行ってきた。その後二〇〇二(平成一四)年に「いよみらい塾」と名称変更され、ボランティア活動のほか市からの委託事業として自然再生・新生事業(先進地視察研修)を年一回行い、市内の青年に里地里山などの自然の重要性について考える場を提供している。

 PTAの活動 
 伊予市のPTAは、一九六三(昭和三八)年に伊予市連絡協議会を結成し、次代を担う児童・生徒の豊かな人間性を培うために活動してきた。
 また、伊予郡内のPTAと伊予郡市PTA連合会を結成し、連絡連携を図ってきた。平成一五年度の努力目標は、「自ら学ぶPTA活動の推進、連帯の絆を強めるPTA活動の推進、人権尊重を基底にしたPTA活動の推進、正しい世論形成のためのPTA活動の推進」を掲げ、学校・家庭・地域の連帯強化、愛護班活動への協力、各種少年団体の育成指導、人権にかかわるすべての差別を解消するための地域活動の推進、広報活動の充実、親と子と教師による組織活動の推進などに努めている。

 愛護班活動 
 伊予市の愛護班は、一九六四(昭和三九)年に伊予市連合会を結成し、子ども会の育成、防犯活動などを推進し、PTAと一体となって、青少年の健全育成に努めてきた。一九九一(平成三)年には、結成三〇周年記念行事が行われ、優良愛護班・功労者の表彰や市民会館から谷上山までのウォークラリー、谷上山でのキャンプなどが実施された。また、市内小学校六年生全員が書いた記念作文を封入したタイムカプセルが谷上山に埋められた。このタイムカプセルは、二〇一一(平成二三)年に開封される予定である。
 平成一五年度の活動方針は、「愛護班は、青少年を健全に育成するため、地域の連帯感と教育力を高めていこうとする大人の組織である。したがって、愛護班は社会の模範となる行動のできる大人集団として、また、学習集団としての自覚を持たなければならない。特に自殺・いじめ・非行などが社会問題となっている今日、愛護班の果たす役割は重要であり、かけがえのない子供たちのために、地域の親が輪になり、青少年の健全育成を図るため、学校・家庭・地域社会が一体となって子供を取り巻く環境を良くするとともに、各単位愛護班の活性化を図る」とし、地域の触れ合いを深め、社会の模範となるための相互研修を図る活動、愛護班組織の充実を図る活動のほか、青少年健全育成のための活動として、いじめ・非行防止、事故防止、完全学校週五日制に対する地域環境整備活動などを重点目標に掲げ、多彩な活動を展開している。

 女性団体連絡協議会 
 一九八八(昭和六三)年七月、教育委員会の呼び掛けで、食生活改善とふるさと再発見事業の一環としてふるさと料理開発委員会が結成された。この取り組みと、一九九三(平成五)年に愛媛県で開催された「全国豊かな海づくり大会」への女性団体の参加協力が求められたこともあり、一九九二(平成四)年に伊予市女性団体連絡協議会が結成された。そして同年より、毎年一一月に教育委員会との主催で「伊予のふるさと料理フェア」を開催している。その目的は、郷土の産物を素材とし開発したふるさと料理を普及することにより、市民の食文化やふるさと意識を高めるとともに、健康づくりの大切さを実感し、心豊かなまちづくりを推進することにある。一〇品程度のふるさと料理を味わう試食会や、ふるさと料理の即売会、フリーマーケット、メニューと作り方のパンフレット配布といった内容で、現在は中央公民館大集会室で実施している。
 また、同じく教育委員会との主催で、「男・女ふれあいフォーラム」と題し、毎年講師を招いて講演会を開催している。このフォーラムの目的は、変革する社会情勢の中で、心の豊かさをいかに満たしていくか、また温もりのある家庭、地域づくりのために女性がどうあるべきかを考えることにある。入場料は三〇〇円で、毎年多くの人が聴講している。このほか、女性に関する今日的課題の克服や市民の福祉増進のために、さまざまな活動を行っている。
 なお、平成一五年度現在の協議会組織団体は、次の七団体である。
・伊予市連合婦人会 ・伊予市保健栄養推進協議会 ・JAえひめ中央女性部伊予支所 ・伊予漁業協同組合女性部 ・伊予市生活グループ研究会 ・伊予市赤十字奉仕団 ・伊予市更生保護女性会

第189表 連合婦人会平成14年度活動報告

第189表 連合婦人会平成14年度活動報告


第190表 連合婦人会平成15年度活動計画

第190表 連合婦人会平成15年度活動計画