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愛媛県史 県 政(昭和63年11月30日発行)

あとがき

 本書部門史「県政」は、明治維新以来今日までの一二○年間の県政の展開を記述の対象としている。近代化の要素はナショナリズム、インダストリアリズム、デモクラシーであり、我が国の近現代の歴史は、〝第一の近代化〟=軍事国家の形成から〝第二の近代化〟=経済国家の形成へと発展している。その観点に立って本書は、第一章県政の舞台(愛媛の風土と近代へのあゆみ)、第二章近代愛媛の発展(第一の近代化)、第三章現代愛媛の発展(第二の近代化)の構成で、経済社会・文化教育的な事象を加味しながら愛媛の政治と行政の流れを概観することにした。編さんに当たった愛媛県史編さん委員会県政部会は、松友孟(元愛媛県副知事、愛媛県社会経済財団専務理事)が部会長を務め、構成員は次のとおりである。

委  員       岡 田 慎 吾    元愛媛県農業試験場長
 同         佐 伯 徹 也    元愛媛県企画調整部長
 同         旅 井 理喜男    元愛媛県農林水産部長・参与
 同         近 藤 昇 吉    元愛媛県教育委員会教育長
 同         大 政 百合夫    元愛媛県福祉部次長
 同         福 島   等    元愛媛県宇和島地方局長
 同         松 本 哲 郎    元愛媛県土木部技術監
委  員       武 田   治    元愛媛県土木部技術監
 同         藤 原   茂    元愛媛県生活福祉部長
 同         渡 辺 久 夫    元愛媛県監査事務局長
 同         野 沢 善 浩    愛媛県立松山中央高等学校教頭
 同         高 辻 信 也    愛媛県総合教育センター研究主事
 同         高須賀 康 生    愛媛県臨時県史編さん部員
 同         清 水 正 史    愛媛県立松山北高等学校教諭
 同         高 瀬 一 秀    愛媛県立伊予高等学校教諭
 同         渡 辺 福 徳    愛媛県立松山南高等学校教諭
 同         佐々木 正 興    愛媛県教育委員会高校教育課指導主事
 同         豊 田 達 雄    愛媛県総合教育センター教諭
 同         村 上 憲 市    愛媛県臨時県史編さん部員
 同         山 田 初 男    元愛媛県総務課長
執筆協力者      山 内 優 徳    松山商科大学経済経営研究所所員
編さん部員      山 田 初 男    (前出)
 同         坂 本   裕    元愛媛県立中央病院事務局長

執筆は、第一章一 豊田・野沢、同章二 清水、第二章 高須賀・高辻・佐々木・高瀬・村上、第三章 佐伯・旅井・近藤・大政・福島・松本・武田・藤原・渡辺(久)・山内・高須賀・渡辺(福)・山田が担当、第一、第二章は高須賀が、第三章は佐伯がとりまとめに当たった。さらに松友・佐伯・近藤・高須賀と編さん部の山田・坂本の六人が文章の統一・加除などの調整作業をすすめた。史料は、既刊の『愛媛県史』通史・部門史・資料編、戦後の「愛媛県政」「県政のあゆみ」「愛媛県報」「愛媛県統計書」などの県刊行物や県文書、さらに「愛媛新聞」「愛媛年鑑」など民間資料を多数活用させていただいた。
 本書は、県政の成立から白石県政の終期まで、正に生きている現代人の足元までの時期を扱った県政史の概説書として、広く県史一般の県政理解への参考となれば幸いである。

   昭和六十三年十一月
        愛媛県史編さん委員会 県政部会長 松 友   孟