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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

四 予算


 予算の推移

 水産試験場の予算の推移については表11-9のとおりであるが、明治~大正間の試験経費のうち予算規模の大きかったものは製造部門ではカツオ節とイワシ節の速製試験費であり、養殖部門ではカキ養殖試験費であった。当時は資源調査や環境調査などの予算は現在のように多く計上されず、実用的な面での要請の強かった試験項目に重点が置かれていたようである。しかし昭和四〇年代以降は各種の大規模プロジェクトが推進されることによる水産への影響調査などが国または関係団体からの委託事業という形で相当の比重をもって実施されることが多くなってきた。このため予算規模も従前に比べ研究項目数・予算額ともにかなりの増加で推移している。今後本県が技術立県を指向するうえからも研究費に対する積極的な予算計上が望まれる。

表11-9 水産試験場経費予算の推移(水産業費のみ)

表11-9 水産試験場経費予算の推移(水産業費のみ)