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愛媛のくらし(平成10年度)

2 伊予灘のくらし

 伊予灘沿岸は江戸時代からイワシ地引き網(*12)漁が盛んな地域であった。明治時代に入って沖合での巾着網(きんちゃくあみ)(*13)(巻き網)漁が導入され、戦前は喜多郡長浜(ながはま)町青島(あおしま)、伊予郡双海町上灘(かみなだ)や同町下灘(しもなだ)、それに温泉郡中島町などで計8統(船団)が操業していた。しかし、高度経済成長のころから衰退し、現在(平成10年)、巻き網は、上灘共栄網(きょうえいあみ)生産組合の1統だけになっている。


*12 : 引き網の一つ。魚を集める袋網、逃げ道を遮る両側の袖網と引き網とからなる。
*13 : 巻き網の一つ。大きな帯状の網のすそに締め縄を通してあり、魚群を取り巻いたあと、巾着のように下方を締めてと
  る。