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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅶ -東温市-(平成26年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 東温(とうおん)市は松山(まつやま)平野の東部に位置し、平成16年(2004年)に温泉(おんせん)郡重信(しげのぶ)町と川内(かわうち)町が合併して誕生した。東に石鎚(いしづち)山脈、南に皿ヶ嶺(さらがみね)連峰、北に高縄(たかなわ)山地と三方を1,000m級の山々に囲まれ、高縄山地に源を発し、市の中央を西流する重信川によって形成された扇状地性の低地が広がる。その恵まれた自然環境と県都松山市に隣接する地理的条件から、都市近郊田園都市として発展してきた。
 本章では、合併前の東温地域の中心商店街の一つである横河原(よこがわら)地区と農業集落の一つである牛渕(うしぶち)地区、旧川内(かわうち)町の街村である川上(かわかみ)地区をそれぞれ取り上げ、それらの地区の昭和30年ころの町並みについてまとめるとともに、町並み図を復元し、当時のくらしの一端を明らかにしようとした。