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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅴ -愛南町-(平成25年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3節 海の恵みをいかす

 愛南町は、西と南に海が広がり、黒潮(くろしお)(暖流の日本海流)が流れ込む豊かな漁場となっている。古くから漁業が栄え、時代とともに漁法を変えながら、沿岸に住む多くの人々は、海の恵みを生活の糧として生きてきた。昭和50年代までに「とる漁業」から「つくる漁業」へと変化し、近年は、養殖業による生産額が沿岸・沖合・遠洋漁業を合わせた額を大きく上回っている。
 本節では、かつて漁業の主役であった「とる漁業」に焦点を当て、中でも一本釣り漁とまき網漁について、それらに携わった人々の生活や思いを明らかにしようとした。