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愛媛の技と匠(平成9年度)

第1節 くらしを支える技

 人々のくらしに深いかかわりのある装いや住まいには、受け継がれてきた職人の技が生きている。このくらしを支えてきた職人の技も時の流れの中に没しようとしている。
 この節では、装いと住まいにかかわる在来の職と比較的新しい職を通して、そのくらしぶりと生業への思いや特質を探ってみた。
 「1 装いをつくる」では、古くから受け継がれてきた和裁と桐下駄づくりに焦点を当てるとともに、舶来の新しい装いである洋服仕立てと、手縫いの革靴づくりの職人技やくらしぶりを対比してみた。
 「2 住まいをつくる」では、古くから木づくりの住まいに受け継がれている木工(こだくみ)の技を探りながら、白木のぬくもりや木目の通りを生かす木彫師と建具職、さらに、土やワラ、イグサなどの自然の素材を用い、やすらぎの和室をつくり出す左官と畳職の技やくらしに触れてみた。