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愛媛の技と匠(平成9年度)

第2節 火色にかけた技

 本節では、前節に引き続き、炎によって生み出される技の世界を取り上げ、そこで生きてきた人々の姿を通して、技へのこだわりと匠(たくみ)の心を探った。
 「1 甍(いらか)の波はいぶし銀」では、愛媛県の伝統的特産品に指定されている菊間瓦(きくまがわら)に焦点を当てて、瓦づくりの中で受け継がれてきた匠の技の数々を記録するとともに、瓦を通じて菊間の発展を願う人々の姿を浮き彫りにしようと試みた。
 「2 鉄は熱いうちに打て」では、炎の中でさまざまに姿を変えていく鉄に焦点を当てて、農具や刃物を打ち出す鍛冶屋(かじや)の技と心意気を探るとともに、日本刀に魅せられた人々の刀にかける人生を追った。