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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅳ-久万高原町-(平成24年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1節 山間地の農業

 久万高原町は、平成16年(2004年)に旧久万町・面河(おもご)村・美川(みかわ)村・柳谷(やなだに)村の4か町村が合併した「高原のまち」である。標高1,000mを超える四国山地に囲まれた山間地域の久万高原町では、気候や地理的特性を生かした農業が展開されている。また、和牛の飼育も盛んで、昭和29年(1954年)には、旧久万町だけでも、和牛が約1,300頭、農家1.5戸に1頭の割合で飼われていたという。
 本節では、その山間地の農業や畜産業に関連して、水稲(すいとう)耕作や野菜栽培、和牛の飼育や売買に焦点を当て、それらを生業とする人々の仕事やくらしを、聞き取り調査や文献調査によって探った。