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愛媛の景観(平成8年度)

1 移り変わる浜

 吉田浜は松山市南吉田町に所属する。松山市の西部、伊予灘に面する南・北吉田町の間、約3kmの砂丘をいい、かつては生石(しょうせき)村(昭和19年〔1944年〕に松山市と合併)に属した。
 江戸時代には松山藩主の御鷹場(おたかば)(鷹を使って、野鳥・小獣を狩猟する場所)として、また明治期以降は松山第22連隊の吉田浜射撃場として利用され、さらに昭和16年(1941年〕からは、松山海軍航空隊の飛行場建設が開始された(①②)。
 さらにこの砂丘は、西垣生町の海岸から重信川河口を越えて、塩屋(しおや)・黒田(くろだ)地区(伊予郡松前(まさき)町)の海岸部にまで達するものでもあった。