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身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)

はじめに

 愛媛県教育委員会では、平成3年度から、ふるさと愛媛をよく知り愛することを基本テーマとして、人々の生活や文化、産業など様々な視点から調査研究を行い、「愛媛らしさ」を探究する「愛媛学」に取り組んできました。
 近年、豊かな自然に囲まれ伝統的な文化が息づく地域のよさが見直される中、それらの地域資源を活用しながら、個性的で魅力的な地域づくりを目指す動きが活発となり、住民と県や市町との連携・協働による地域活動が模索されています。
 そこで、平成22年度えひめ地域学調査研究普及推進事業において、住民と県や市町が一緒になって地域学を推進していくため、これまでの調査研究活動の成果を生かし、だれもが地域学に気軽に取り組めるよう、調査研究の方法をわかりやすく解説するとともに、県内各市町の特色ある生活や文化、産業などを紹介し、地域学の魅力を発信することを目的として本書を作成しました。
 県内各地での地域学の新しい取り組みの中で本書が活用され、ふるさと愛媛について調べたり考えたりすることを通して、身近な「地域のたからもの」が発見され、地域づくりに役立てていただければ幸いです。
 終わりになりましたが、今回の調査研究にご協力いただいた皆様方に厚くお礼を申し上げます。

 平成23年3月
                              愛媛県教育委員会