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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅱ-伊方町-(平成23年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3章 佐田岬半島のくらし

 古来「岬(みさき)十三里」といわれ、「日本一細長い半島」という観光宣伝が行われている佐田岬半島は、北に瀬戸内海、南に宇和海が広がり、陸上交通の不便な地域である半面、海上交通を利用して山陽地方や九州地方、そして四国地方とをつなぐ要地でもあった。陸上交通の不便さは、生活の近代化が遅れる要因となったが、半島のあちこちに独特の民俗文化を今に伝えることにもなった。
 本章では、戦後、半島の住民をはじめ多くの人々に利用された海上交通路を支えた船問屋の仕事やくらしと、半島に住む人々の衣食住、そして出稼ぎに焦点を当てながら、そのくらしぶりを探った。