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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅱ-伊方町-(平成23年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1節 湊浦の町並み

 伊方村や伊方町の役場は湊浦(みなとうら)に置かれた。湊浦は伊方浦の枝浦の一つで、天保14年(1843年)、それまでの佐瀬部浦(させぶうら)を改称した地名である。宇和海に面した入り江の奥にある湊浦では、大川が流れる小さな平野が形成されており、昭和30年代には平野の西端、山手に続く地域に集落があった。現在は伊方町の公共施設や住宅が立ち並ぶ集落になっている。
 湊浦の町並みは、仁田之浜(にたのはま)(八幡浜方面)から小中浦(こなかうら)(三崎方面)へ向かう道沿いに広がっていた。山上の頂上線が開通するまで、国道197号は海岸沿いに仁田之浜から湊浦へ進んで、湊浦の町に入ると左折して、海岸沿いを小中浦に向かっていた。
 湊浦の町並みと生活について、Aさん(昭和8年生まれ)、Bさん(昭和12年生まれ)、Cさん(昭和21年生まれ)から話を聞いた。