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えひめ、昭和の街かど-生活を支えたあの店、あの仕事-(平成21年度)

2 地域の剣道場として

 新居浜市多喜浜(たきはま)地区(旧多喜浜村)は、江戸時代(18世紀)に塩田が開かれ、江戸中期から明治、大正、昭和と250年近く栄えたが、昭和34年(1959年)国策により塩田は廃止され、その跡地は現在埋め立てられて新居浜東部臨海工業団地となっている。
 かつてのこの塩田を見おろす高台に、地域の人から心のふるさととして親しまれている剣道場がある。新居浜市の神郷(こうざと)公民館が最近作った歌「神郷史情」に、「・・・・・まっすぐ育てと願いこめ 心を磨く岡城館」と歌われている岡城館(こうじょうかん)道場である。地域の剣道場として、約200年にわたり無償で子どもたちに剣道を教えてきた個人道場は、県下はおろか全国的にも珍しい。
 剣道場「岡城館」のあゆみと地域とのかかわりについて、第6代岡城館館長の**さん(昭和11年生まれ)、門下生最長老で顧問の**さん(大正14年生まれ)、NPO法人岡城館剣友会会長の**さん(昭和9年生まれ)、顧問の**さん(昭和14年生まれ)、現指導部長の**さん(昭和31年生まれ)、岡城館剣友会副会長の**さん(昭和33年生まれ)、岡城館剣友会事務局長の**さん(昭和38年生まれ)に話を聞いた。