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えひめ、昭和の街かど-生活を支えたあの店、あの仕事-(平成21年度)

2 タガを締める-桶職人-

 桶(おけ)は江戸時代から近代初期にかけて急速に普及し、人々は産湯(うぶゆ)の桶から棺桶にいたるまで桶の世話になっていた。今から30~40年前までは、どの家庭にも水桶、風呂桶、おひつ(飯びつ)など大小さまざまな桶製品があり、それを作る多くの桶職人が人々の生活を支えていた。しかし、次第にプラスチック製の容器などがとって代わり、桶職人の数も激減し、県内ではほとんど姿を消している。
 宇和島(うわじま)市中央(ちゅうおう)町で桶屋を営む**さん(昭和8年生まれ)に桶屋の仕事と生活の変化について話を聞いた。