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わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~

◇「石畳を思う会」の発足

 わたしは、喜多(きた)郡内子(うちこ)町の中心部から北西に約12km人った石畳地区に住み、農業を営んでいます。石畳地区は農業を基幹産業とした集落ですが、過疎と高齢化が進んでいます。高齢化率は約45%となり、また地元の小学校の児童数も20名を切りました。こうしたなかで、「このままゆくと、この地区はどうなるのだろうか。」という危機感から、「石畳地区に住む自分たちに、何かできることはないだろうか。」と考えるようになりました。そして、他人任せにするのではなく自分たちで何かを始めようと、昭和62年(1987年)に、12名の農業後継者の手によって石畳を思う会が結成されました。この時から、石畳に住んでいて良かったと思えるための地域づくりが始まったのです。現在では、会員数も25名と増え、職業も年齢もさまざまな者同士が地域づくりに取り組んでいます。