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わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~

◇親から子へ、子から孫ヘ-文化のバトンを渡す意義-

 わたしどもは、伝統行事とは幾代もの風雪に耐え、先祖から子孫へと伝わって来たものであり、またそれは地域の紐帯(ちゅうたい)でもあったと考えます。したがいまして、人は伝統行事をとおして、常に先祖へとつながっていると言えるのではないでしょうか。また、このことに思いをいたす時、先祖に対する感謝の念が生まれ、それとともに、自分は生き続けていかなければならないと思えるのではないでしょうか。さらに、地域の紐帯としての伝統行事を失えば、地域というものは成り立たない。それはバラバラになってしまうとも思われます。
 わたしどもの地域においても、千年の昔にさかのぼって、遠い先祖の生活の営みを知ることができると言われております。その源を発した歴史の流れが、現代という姿でここに至っていることへの感動を、わたしは強く覚えます。わたしども牛渕昭和倶楽部もこの歴史の流れの中で、少しでも地域が良くなるための努力をし、その成果を次の世代へと伝えていきたい。このような思いで、倶楽部員一同団結をして、活動に取り組んでおります。
 以上、伝統行事をとおしたわたしどもの活動を紹介いたしまして、わたしの話を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。