データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~

◇伊勢志摩と城辺

石原
 御紹介いただきました石原でございます。わたしの話がきっかけとなって、皆さん方にも、楽しい愛媛学に少し取り組んでみようかというお気持ちを持っていただけたらと思っております。
 わたしは、三重県の志摩半島から参りました。志摩半島と言うよりも、伊勢志摩と言った方が、皆さんよく御存じだろうと思います。ここ城辺町へ参りましてほんの半日しかたっていませんが、そこでわたしが感じておりますことは、伊勢志摩は城辺と非常に関係が深いということです。その理由の一つは、城辺町内の中心の通りを伊勢町ということです。これは、三重県の伊勢とのつながりがあるようにも思われます。そして、お聞きしたら、こちらの歌の中には、どうも伊勢音頭の流れも来ているようです。これは決して不思議なことではありません。実は、愛媛県にはそういう流れがかなりたくさんあるのです。そしてもう一つ。志摩というと皆さん真珠を連想されます。そして、この真珠については、三重県と愛媛県、特に宇和海とは本当に結び付きが深いのです。
 それから、もう一つあります。それはカツオです。昨日、城辺町内を歩いていますと、僧都(そうず)川に架かった橋の欄干の下側に、カツオの飾りが付いているのを見付けました。これはやはり、町がカツオを一つのシンボルとされているからだろうと思うのですが、実は、三重県はカツオの漁獲高が日本一なのです。これも、黒潮を仲立ちとした、城辺町と三重県との結び付きだろうと思います。