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わがふるさとと愛媛学Ⅵ ~平成10年度 愛媛学セミナー集録~

Ⅳ 愛媛の技と匠

■目 的
 県下各地で、地域素材の調査研究や活用により、地域を見つめ直す活動に取り組んでいる団体・アマチュア研究家に対して発表の機会を提供し、「愛媛学」の理念に立っての相互の交流と連携をはかるとともに、「地域学」の考え方を解説する専門研究者の講演をとおして、生涯学習の一環としての、県民が誰でも気軽に取り組むことができる身近な地域学習~愛媛学~への参加を呼び掛けます。

■内 容
 □開催日 平成10年8月23日(日)
 □場 所 愛媛県生涯学習センター
 □テーマ 「愛媛の技と匠」
 □主 催 愛媛県生涯学習センター
 □日 程
  13 : 00~13 : 30 受 付
  13 : 30~13 : 40 開会挨拶(愛媛県生涯学習センター)
  13 : 40~15 : 00 研究成果発表
            西岡 秀典(陶芸家)
            鳥井  洋(伊予桜井漆器会館社長)
            越智 公行(鏝絵研究家)
            宮崎 朝子(染織物作家)
  15 : 00~15 : 15 休憩
  15 : 15~16 : 15 解説講演
            「民具の技と伝承」
              岩井 宏實(帝塚山大学教養学部教授)
  16 : 15~16 : 45 パネルディスカッション
            「ふるさと再発見-愛媛学へのいざない-」
              岩井 宏實、越智 節也、西岡 秀典
              鳥井  洋、越智 公行、宮崎 朝子

■出演者プロフィール
 □解説講演(県外講師)
  〇岩井 宏實(帝塚山大学教養学部教授、奈良市在住)
   元国立歴史民俗博物館民俗研究部長として全国の民俗調査をしてきたが、特に民具学の研究者として有名である。
   著書:「民具の博物誌」「地域社会の民俗学的研究」他

 □コーディネーター
  〇越智 節也(県立小田高等学校教頭、小田町在住)
   県下の民俗文化財の調査研究を行っており、特に、愛媛県の伝統的職種・技術実態調査を通して、県下の職人や伝統技術
  の現状に詳しい。

 □県内研究発表者
  〇西岡 秀典(陶芸家、砥部町在住)
   元砥部焼陶芸館長として多くの砥部焼を扱っており、砥部焼の作風や歴史に詳しい。自らも陶芸家として作品を手がけて
  おり、特に、砥部焼独特の淡黄磁などを研究し製作している。
  〇鳥井  洋(伊予桜井漆器会館社長、今治市在住)
   桜井漆器の製造卸しを長年営み、漆器の技術の新しい可能性に取り組んでいる。平成元年には、桜井漆器会館をオープン
  させるなど、その伝統技術の保存、普及に尽力している。
  〇越智 公行(鏝絵研究家、今治市在住)
   県下の路上観察を行っており、特に、漆喰壁に浮き彫りの模様を描く鏝絵の美しさに魅了され、鏝絵の研究を始めた。現
  在、鏝絵の調査結果をいろいろな形で紹介している。
  〇宮崎 朝子(染織物作家、大洲市在住)
   染織物作家を目指しているとき、明浜町に伝わる狩浜絣に出会い愛媛県に移住し、工房を持つことになった。現在、素材
  そのもののおもしろさを布にしようと、糸づくりを研究し、いろいろな作品を制作している。